白血病の記憶、、、死を覚悟した時
2019/ 08/ 23治療の効果が、20日を過ぎないとわからない、
と医師に言われた時。
20日とは、平均の数字である。
1日3食の後に、カプセルを3錠飲む毎日、、、。
こんな薬で白血病が治るものかと疑問に思いながら、
飲んだ。
データー的に20日だからね、と女医は言う。
それよりも早いかもしれないし、ちょっと遅いかもしれない、、平均だから。
なぜ20日?
臨床例での平均値なんだそうだ。
中国で開発され、
フランスで実証され、
日本で使用された、、shoが実験例てか?
その20日間、
合併症が怖い、風邪引くな、マスクして病室外へ、、、。
なにせ、白血球の数が、、皆無に近い。
採血の際、、終わって止血するが、それも、血が止まるまで30分くらいはしっかり押さえた。
血小板の輸血は、副作用が出た。
蕁麻疹みたいな、、ポツポツが出始めると、一旦中止する。
拒絶反応かな?
とうとう輸血もできない体になったと、知る。
夜、その日1日の治療を振り返って、
顔は冷たいベットのシーツにありながら、
冷静だったな。
こりゃもしかしたら、ダメってこともあるんだな、
と、弱音ではないが、
一向に回復の兆しがない自分の体に、
自身を失っていたこともある。
どこか痛いわけでもないのに、
体がこのザマなんだし、、。
19日目は、どうだったのかな、
よく覚えていない。
20日目は、
もう覚悟してたと思う。
というか、データー(白血球の数?)はもう期待しなかったな、、、。
ずっと同じ、白血球の数は1000〜2000くらい。
どの患者もそういう経過を辿っていたのだろうか?
採血は朝6:30頃、
結果が出たのは、9:00頃かな?
それまでは、女医さんがちょっと部屋に顔を出して、
「どう、元気?大丈夫?』で済ますことが多かった。
つまり、女医さんも様子見だったわけだ、20日間。
データー上の変化が現れてから初めて治療が始まるのだと、
言われてはいたが、
こちらは初心者だからさ、そりゃ不安ですよ。
20日目、女医さんが入ってくる前に、
若い看護婦さんが、
一枚の、データーを書いた紙切れを高々と、
これ見よがしに入ってきた。
最初、自分の(昇級した)給与明細をshoに見せたいのかと、思った。
当時の給与明細は、細長く、鉛筆ケースみたいな長方形だった。
看護婦さんはうれしそうにshoに近づく。
sho: 何かいいことがあったんですか?うれしそうですね。
看護婦:はい。
そう言って、朝の採血結果をshoに見せる。
採血結果は、この20日の数値となって、
折れ線グラフだった。
ずっと地の底だった折れ線が、
折れて、20目に上に急角度で折れている。
ああ、数値、上がったんだね、、、。
ほっとした瞬間だった。
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